イタリア旅行記 ところ変われば…(イタリアの駅で気を付けること)

stazione_milano_centrale
今回はイタリア・電車の乗り方(駅の利用方法)についてご案内します。
と、いうか、体験談を踏まえての『イタリアでの失敗談・電車編Part1』です。

前回の続きから・・・

これからトリエステに向います。

メストレ行きのトラムで痛い目に遭った私。
(詳しくは『イタリア旅行記 バス/トラムの乗り方(失敗するとこうなる)』をご覧ください。)

不法乗車扱いがけっこうな精神的ダメージとなって、しばし放心状態に陥りました。
トラムを降りてから駅までの道のりや、電車のチケットをどうやって買ったのかなど、罰金支払直後の記憶が全くありません・・・。

caffe-sそんな私を気遣って、イタリア語があまり得意ではない妹が駅のBarでコーヒーを買ってきたり、
フリーWi-Fiのパスワードを聞いてきたりと、すごく頑張ってくれました。ありがとね!

駅のBarでコーヒーを飲み、隣に座ったちょっとイケメンのROMA人とお話して少し元気が出てきたところで
そろそろ時間、私たちはホームに向いました。

メストレ駅の電光掲示板を見るとようやく私たちの乗る電車がどのホームに止まるのか、表示されていました。

tabellone

イタリア駅利用情報 その1

イタリアでは電車が到着直前にならないと自分の乗る電車がどのホームに着くのかわかりません(なんて不便な)。
なので必ず電光掲示板でどこのホームに到着するか確認しましょう!

イタリア駅利用情報 その2

黄色いBOXが駅のソレです。

まずは切符に刻印を!

もう、同じ過ちを犯すわけにはいきません!

obbliteratrici_stazioneしかし、壊れていることもしばしば。
最近は白いBOXに赤とグリーンのイタリアンカラーをデザインとした刻印機もあります。

とにかく、イタリアでは駅に早めに着くようにして、まずは刻印機が壊れていないかチェックしましょう。
そして壊れていたら他の機械を探し、打刻しましょう。

そしてそして、万が一機械が故障していて、もしくは時間がなくて打刻できなかった場合は

電車に乗った後、すぐに検札係を探しましょう!

検札係は必ず前と後ろに乗っていて、不正乗車の人を挟み込めるよう、駅と駅の間隔が長い時に一斉に検札をするのだそうです(・・・でもみんな知っているので、このやり方で常習犯が捕まるわけないのですが・・・もしかして観光客がカモ??)。
そして、チケットを見せ、事情を話してチケットにサインしてもらってください!
(この情報を知らなくて痛い目にあいました…また別のブログで)

イタリア駅利用情報 その3

イタリアの多くの駅は、このように駅に入ってすぐのホーム以外は一度地下に降りてから階段を上り、ホームに出ます。

ミラノやフィレンツェ・ローマなど大きなターミナル駅はホームの前が繋がっているので地下に降りなくても隣りのホームに行くことが出来ます(が、すべてのホームが繋がっているわけではなかった!この事がゆくゆくまた事件の引き金となるのです・・・これもまた別のブログで)。

イタリアのほとんどの駅がエスカレーターなんてついていません。
メストレも例外ではありません(観光客多いんだから、どうにかして)。

エレベーターは只今工事中。別のホームに行くためには階段を下りて上るしかない・・・。

長期滞在のため、20㎏超のスーツケースを持っている私たち。。。

女性がこのサイズのスーツケースを持って階段を上るのは至難の業!

頑張って二人でウンショ、ウンショと大きな荷物を持ちながら階段を上っていると、

「フッ」っとスーツケースが軽くなってビックリして振り向くと、ジャージ姿の30代くらい?の男性が後ろから私たちのスーツケースのキャスターのところを持ち上げてくれていたのです!
押し上げられるように、そのままスタスタとホームに上がることが出来ました!

『Grazie mille!』

私たちがお礼を言うとその人は両手を差し出して『私はご飯を食べるお金がないんです。お金ちょうだい。』

・・・がーんッ!この人はタダの『親切な人』じゃなかった!これは彼の『お仕事』だったのね!

食べるお金がないわりにはガタイがいいじゃん。
良く見るとイタリア人っぽくない、人相悪いぞ、危なそうだ~・・・。

無視してなんかされてもイヤだし、
一方的にとはいえ、手伝ってもらったことは事実なのでしかたがない、と
2ユーロ渡しました。

彼はお金をもらうとさっさと次のカモ探しに行ってしまいました。
観察していると別のホームで仲間らしき別の人相の悪いオジサンとなにやら悪だくみ(のようにしか見えない)をしていました。

またまたやられた感がたっぷり・・・。

きっと私のオーラが弱くなっていて、
朝受けた精神的ダメージを彼は野生のカンで見抜いたのでしょう。
この弱さが『付け入るすきを与えた』のだと感じました。

イタリア駅利用情報 その4

駅には彼のように荷物を運んでお金をもらうという『仕事人』がたくさんいます。
ミラノやローマなどの大きな駅には自動券売機があって、観光客のために『自動販売機の使い方』を教えてお金をもらう隙間ビジネス(?)もあります。

またそういった大きな駅では階段がないのでスーツケースを載せるキャリーを持った『仕事人』が荷物の多い観光客に声をかけてくるので気を付けましょう。

中には本当に親切心で荷物を持ってくれるイタリア人もたくさんいます!

そこで

親切なイタリア人と『仕事人』の見分け方

  • 1.荷物を持っていない、身軽(もしくはキャリーを持っている)
  • 2.服装は質素(ジャージなど)
  • 3.ホームもしくはホームに上がる地下の通路で用もなくウロウロしている。
  • 4.イタリア人っぽくない(差別のようですが、自分の身を守るための判断材料です。何人だから悪いというのではありません)←これはよーく観察すれば違いが何となく分かってきます。
  • 5.人相が良くない(目つきが悪い)

などなど。参考にしてみてください。

それでも。

スリや引ったくりも多いイタリア、ただの物乞いではなく、何らかのサービスを提供して(大きなお世話だけど(^^;))お金を頂くことにしている彼らは、実は良心的なのでは?

なんて言いながらも、やっぱり払いたくないので駅では特に気を付けよう!
と思った出来事でした。

イタリア・オリーブオイル・デー2014(JOOP-Japan Olive Oil Prize-)

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先日、六本木ヒルズにて在日イタリア商工会議所(ICCJ)主催による

イタリア・オリーブオイル・デー2014

が開催されました。

まだ日本未入荷の美味しいオリーブオイルのお味の紹介や、すでに国内に輸入されているイタリア産EXVオリーブオイルの試食販売、

セミナーの様子

セミナーの様子

そしてイタリアから農学者・イタリア政府認定オリーブオイルテイスター・フィレンツェ商工会議所化学研究所研究員などを招いてのオリーブオイルセミナーの開催、
そしてそして、今回3回目となる JOOP-Japan Olive Oil Prize-(オリーブオイルコンテスト)など、盛りだくさんなイベントでした!

中でもオリーブオイルコンテストはイタリア政府認定オリーブオイルテイスターや、世界で活躍されているパネルリーダーが審査員。
日本で唯一、EU規定に則って行われる最も信頼できるコンテストです。

この素晴らしい審査員たちが厳格に判定した審査の結果、この度受賞されたオリーブオイルが コチラ!

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デリケート部門
第1位 “L’Aspromontano”, Olearia San Giorgio (Calabria州)
第2位 “Ortice Riserva”, Frantoio Romano (Campania州)
第3位 “Laudemio”, Fattoria di Maiano (Toscana州)

ミディアム部門
第1位 “Cenzino“, Az. Agr. Vincenzo Marvulli (Basilicata州)
第2位 “Uliva”, Agraria Riva del Garda (Trentino州)
第3位 “Legno d’Olivo”, Fattoria Altomena Srl (Toscana州)

ストロング部門
第1位 “Gran Pregio Bio”, Az. Agr. Caputo Maria (Puglia州)
第2位 “Cherubino“, Terraliva (Sicilia州)
第3位 “Fam DOP Irpinia Colline dell’Ufita”, Oleificio Fam Sas (Campania州)

受賞されたオイルの生産者の方、インポーター、関係者の皆さま、おめでとうございます!

サプライズなことにこの3月、イタリアトリエステで行われた Olio Capitale(EXVオリーブオイルの展示会・私、行きました~!)で受賞したオイルもイタリア商工会議所のブースで紹介されていました!

MAMIさんと生産者のRiccardoさん

MAMIさんと生産者のRiccardoさん

そちらのブースでは私の尊敬するAISOの先輩、MAMIさんがお手伝いをされていて、気が付けば私もまさかの主催者側に!
このOlio Capitaleの受賞オイルのブースを任されて、ご案内させていただきました!

美味しいオイルたちと楽しい仲間に囲まれてプチイタリアを満喫!
とてもハッピーな一日となりました!ご一緒した皆様、ありがとう!ご来場された皆様もありがとうございました!

また是非来年、足をお運びくださいませ^^

イタリア・バス/トラムの乗り方(失敗しないために)

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今回の旅ではバスに乗りまくりました。

乗り慣れてくるととても便利ですが、日本の常識はやはり通用しないのがイタリアです。やるね、イタリア!
わかってはいたものの、今回、痛い目に遭いました!!!(興味のある方は『イタリア・バス/トラムの乗り方(失敗するとこうなる)』をご覧ください)

そこで、反省もかねてイタリアでのバスの乗り方を書き留めておきます。ご参考にどうぞ!

その1.切符の買い方

・バスに乗る前に必ず買っておく!

イタリアにはパスモもなければスイカもありません(当たり前?)。
なので、切符は乗る前に必ず買っておきましょう!
(バスの中で運転手さんから買えるところもありますが、割高です。また、自動券売機があるバスもありますが、壊れていたり、紙がきれていて出てこなかったり。。。^_^;意味ないじゃん)

チケットの購入場所は駅の売店やバス停近くのタバッキ(キオスクみたいなタバコ屋さん)、バールなど。
市街地内の路線(ウルバーネ)は一律料金で、町にもよりますが1~1.5ユーロ程。観光地では1日乗り放題といったチケットが用意されている所もあるので、一日に複数回バスを利用する予定がある場合はその方がだんぜんお得です。地下鉄やトラムがある町ではすべて共通です。
あらかじめホームページなどで調べておくといいですね。

※ミラノ市街地のバス・地下鉄・トラムの料金(イタリア語・英語)

市街地の外に行く長距離バス(エクストラ・ウルバーネ)の場合は目的地までの距離によって値段が上がっていきます。
観光客に目的地までの距離などわかるわけありませんから、はっきりと行き先を言って購入しましょう。

・帰りのチケットも買っておこう!

バスで小旅行をする場合、それが田舎の場合は観光地であったとしても(!)切符がどこにも売ってない場合があります!日帰り、もしくは帰りもバスで帰る場合は必ず帰りのチケットも買ってからバスに乗りましょう!

・買う時間帯に注意!!

そして、いつでも切符が買えるわけではありません!!
小さな街ではみんな一斉にお昼休みを取ります。バスのチケットを売っているお店も例外ではありません。南イタリアの小さな町では夕方5時までお昼休みという町も!!とにかく、買える時間帯に買っておきましょう!

その2.刻印を忘れずに!

チケットは買っただけではダメです!
電車でもそうですが、イタリアでは基本、乗り物に乗る時に刻印機で打刻をします。
(最近、地下鉄など一部で日本の改札のようなゲートができて、チケットを通さないと入れないところも出てきましたが、まだまだ一部です。)
バスの場合はバスの中にあるので乗ったら必ず上から差し込むか、横から差し込むか、もしくはバーコードを読ませるかしてチケットに『印』をつけなければなりません。
運が悪いと検札Gメンが乗り込んできて30倍以上の罰金を取られます。(体験してみました)

その3.停留所(fermata)をチェックをしよう。

乗る時に降りる停留所の名前をチェックします。
イタリアのバスは車内放送はほとんどない(下手すると電光案内表示もない時が多い)ので、外を見ながら自分で判断してストップボタンを押さなければなりません。
でも、知らない町だと道だってわからないですよね。

そんな場合は運転手さんに聞くのが一番!
『va a 〇〇(降りたい停留所の名前)?ヴァ ア〇〇?』「〇〇に行きますか?」と聞いて、『Sì.』だったら『può dirmi dove devo scendere?プオディルミ ドヴェ デーヴォ シェンデレ?』「ついたら教えてくれませんか?」と言えば『次の停留所だよ』とかって教えてくれます。

・帰りの停留所(fermata)も必ずチェック!

日本のように向かい側に帰りのバス停があるとは限らないイタリア。
帰りに慌てないように、バスを降りたら先に確認しておきましょう。

それでも失敗(?)してしまったら・・・
ちょっとのトラブルやハプニングは旅のいーい思い出です!

皆さん、楽しいイタリアLifeをお過ごしください♪

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イタリア旅行記 バス/トラムの乗り方(失敗するとこうなる)

mappa_di_mestre

身をもって経験しましたので、皆さんのご参考になれば。

ヴェネツィアでメストレに住む友人宅にホームステイさせてもらった私たち。

メストレ情報
ヴェネツィアの入口の町で、ヴェネツィア本島よりバスで10分ととても便利なところ。
本島は家賃が高いため、ここに家を借りて本島に仕事に行く人たちが大勢住んでいます。また工業も盛んで移民も多く、そのため治安があまり良くありません。駅周辺は特に注意が必要です。

初日の夜は友人が手料理をご馳走してくれました。
彼女はサルデーニャ島出身で料理がとても上手!ドルチェまで手作りで大満足!
そして2日目は彼女オススメの本島レストランでお食事。
と、その前に。売店がしまっちゃうので今晩の帰りのメストレまでのバスのチケットを買いにチケット売り場へ。
チケットはトラムも共通で翌日も使えるお得なものがあったのでそれを購入。

楽しいディナーのひと時が終り、メストレの友人宅へ・・・バスに乗りチケットに打刻しようとしたらエラー音が。何回やっても同じ。なんでかな???

obliterare-autobus

イタリア人の友人がそのチケットをもって状況を運転手さんへ話に行ってくれました。

どうやら、チケット売り場で違うものをわたされたみたい?

まぁ、カードで買ったのでその時のレシートが残ってるし、何か言われたらそのことを言えば大丈夫と言ってくれたので、運転手さんの言うことを信じ、彼女の家に帰りました。

翌日、そのチケットを持って、トラムに乗りました。
チケットを打刻しようにもやっぱり昨日と同じ反応。まぁ、しょうがない。

しかし、運悪く検札Gメンが乗ってきたのです!

イタリアではチケットを持っていなくても、バスの乗り降りが自由にできてしまうのです。なので、無賃乗車がとても多い。

そこで時々検札員がバスに乗り込んでチケットをチェックするんです。
(支払わなければ乗れない、もしくは降りれないシステムにすればいいのに、と思うが、この罰金で稼いでいるという話も^_^;)

もちろん、私はお金を払ってチケットを買ったので、昨日、運転手さんに言われた通りにお話してチケットを見せました。
controllori-bus
するとチケットのバーコードを読み取ったGメンが、「これは昨日発券したものではなく売り場も別のところのものだ」と。
どういうこと?よくわからない・・・?
あ、きっと売り場のおばちゃんが間違えたんだわー。

・・・なんて、簡単に話が済みそうもない雰囲気。どうやら無賃乗車扱いを受けてしまったよう。

昨日買った時のレシートもあるよ、ほら、カードで買ったんだから―・・・
と、レシートを見せてもダメ。

もしかしたら使用済みの切符と間違って見せてしまった?
そういえば、ヴェネツィアに着いた当日も同じチケットを買ったことを思い出しました。
・・・バックの中をもう一回探してみる!
その間、イタリア人の友人が昨日運転手さんに言われたこと、チケットを買った時に一緒にいたから間違いなく買っていることなど、一生懸命言ってくれてるんだけど、頭が固いGメンさんたちは氷のように冷たい・・・

そうこうしているうちにヴェネツィア・メストレ駅に到着。
とりあえず降りる。もちろんGメンたちもくっついて降りてくる。すると、どこからともかく仲間がぞろぞろ。
5人のGメンに囲まれて、『なければ罰金52ユーロお支払いいただきます』

な、なにぃーーーーっ??

さがすさがすさがす!!!!絶対捨ててないからカバンの中にあるはず!
自分で何回見ても見つけられないので妹にカバンをチェックしてもらった。すると

『・・・お姉ちゃん、コレ!!』
え?・・・あった??カバンの内ポケットに数枚の名刺に紛れてチケットが!!!

アーよかった!見つかった!ごめんなさーい、もうやだわ、私ったらおっちょこちょいで~!
これでめでたしめでたし・・・じゃなかった!

『昨日打刻しなかったからやっぱり駄目。はい、罰金!』

そう、イタリアではチケットを買って持っていても打刻してなければダメなんです。

これにイタリア人の友人が食って掛かると、『はい、じゃあキミもID出して。』
とまるで共犯扱い!
このままじゃ彼女にも迷惑かけちゃう!仕事にも間に合わない!

『わかった・・・払います。』

このあと、頭の中は真っ白。駅までの道のりをまったく覚えていません。

その後、フィレンツェ人の友人にこの話をしたら、『だいたいヴェネツィア人は冷たいんだ!』と怒ってくれました。(慰めてくれたのよね、ありがと^^)

でも、今考えると、私は日本の常識を引きずっていたんですね。
ここはイタリア。日本じゃない。

というわけで、『イタリア・バス/トラムの乗り方(失敗しないために)』
にまとめました!

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イタリア旅行記 ヴェネツィア・カーニバル情報

Bambole e Maschere di Carnevale 貴族にコスプレした猫たちの人形

貴族にコスプレした猫たち

ヴェネツィアと言えばカーニバル。中世の衣装を身にまとい、仮面をつけていざ、舞踏会へ・・・。

トリエステに入る前に2日ほどヴェネツィアで観光することにした私たち。
カーニバル終了3日後にヴェネツィア入りだったのですっかりお客も引いて落ち着いたころだろう、なんて思ってたら、そーでもない!
さすが観光の町ヴェネツィア、普通の平日というのに観光客でいっぱいでした!
いったいカーニバル当日はどんなことになっていたのでしょう?

こんなことになっていたようです・・・^_^;)
carnevale2014san-marco
ところで、毎年開催日が異なるヴェネツィアのカーニバル、いったいどうやって決めているのでしょう?

カーニバルはカトリックの祭事で復活祭(イタリア語でPasqua/パスクワ、英語ではEaster/イースター)によって毎年異なります。
ここからすべて逆算!

パスクワは「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と決まっていて、その前の40日間(正確には日曜を除いて数えているので46日)を四旬節 ( しじゅんせつ ) といい、四旬節が始まるのは水曜日で、この日を「灰の水曜日」といいます。
「灰の水曜日」の前日の火曜日がカーニバル最終日となるように逆算してカーニバル予定日を決めるのだそうです。(もっと知りたければググってね)

カーニバルじゃなくても大人気★

カーニバルじゃなくても大人気★

今、世界的に日本のアニメのコスプレがブームとなっていますが、
ヴェネツィアのカーニバルはある意味コスプレの先駆けではないでしょうか?
私的には日本のアニメのコスプレより、こちらルネッサンスの貴族のコスプレの方がやってみたいw
いつか参加したいです(*^_^*)

ちなみに今年2014年は2月22日~3月4日まででした。

2015年のヴェネツィア・カーニバル開催日程は2月7日~17日です。

ヴェネツィア一番人気の時期ですので、ご予約はお早めに~!



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イタリア旅行記 ヴェツィア・離島編(Burano)

burano1

3月6日から約1か月、イタリアにいってきました。

イタリアに行くのはこれで7回目。
今回の目的はトリエステで行われるオリーブオイルの展示会・Olio Capitareに参加するためと、オリーブオイルソムリエコースのコースディレクターを取得するためでした。

今回はずーっと一緒にイタリアに行きたいと言っていた妹が同行。

今までイタリアに入る時はいつもミラノのマルペンサ空港でしたが、今回の旅はヴェネツィア空港から!
なんでかっていうと、まずは地理的問題。

ミラノからトリエステまでは電車で約6時間・・・うー、ちょっと遠い。

そしてチケットの値段。

日本からトリエステ行きのチケットはあんまり安くなりません。
日本人にとってあまりメジャーな都市ではないので、需要が少ないから?たぶん。

トリエステに近くて日本から行くことのできる空港・・・そうだ、ヴェネツィア空港はどう?
さっそく検索。すると、ヴェネツィア行きの格安チケット、発見!!!

な、なんと、チケット代約17,000円!安過ぎ!

これにサーチャージやら空港使用料やらかかるんですが、それでも73,000円!
これはもう、『買い』です!

そして、妹の『イタリアで行きたい場所』リストの一つにヴェネツィアの離島・ブラーノ島がありました。
初イタリアの妹のリクエストにお応えして、トリエステに入る前にちょっと観光^^

ブラーノ島への行き方:
ヴェネツィア本島の本島の北側にあるフォンダメンタ・ヌォーヴェ(Fondamenta Nuove)乗り場から12番のヴァポレット(水上バス)で約40分。

ここの乗り場に行くのにもローマ広場あたりからヴァポレットを使いました。
ヴェネツィアの本島はもちろん歩いて回れますが、目的があって移動する場合はヴァポレットがとても便利です。

ヴァポレットのチケットは市内バスと共通で、種類もいろいろ。

TRAGHETTO ORDINARIO 1回4ユーロのカナル・グランデを渡るだけ(向かい側の停留所に行くだけ)から、お得な乗り放題も用意されています。

ヴァポレット(市内バス共通)乗り放題チケット ※有効時間は最初の利用からスタート

有効時間 金額
60分有効 7ユーロ
12時間有効 18ユーロ
24時間有効 20ユーロ
36時間有効 25ユーロ
48時間有効 30ユーロ
72時間有効 35ユーロ
7日間有効 50ユーロ

左記時間有効券に4ユーロ(片道)、8ユーロ(往復)を追加すると、空港行きバス(5番)を含むActv社バスを利用できます。

※正確な料金や詳細はACTV社の公式サイトでご確認下さい。

その他、学生用(14~29歳)割引など様々な料金があります。

ご自身の旅行行程にあわせてお選びください。

burano

ヴェネツィアには二回ほど訪れていますが、この島は私も初めてです。

ここはおとぎの国?おもちゃ箱?と思えるほどカラフルで、なんとも穏やかな時間の流れ・・・。

島中の家々がすべて鮮やかな色に塗られていて、見ていてワクワクしちゃう♥
カメラマンでなくても写真を撮りたくなる街。
狭い路地裏の家までもがカラフルに塗られていました。

burano3

これには理由があって、その昔この島は漁師の島で、みんな海に魚を取りに行っていました。
冬場は霧が多いため、夕方漁から戻ると家がほとんど見えず、どこに自分の家があるのかわからなかったんだそうです。
そこで自分の家がわかるように鮮やかなペンキで塗ったというのです。
たしかにお隣りさん同士、すべて違う色で塗られていました。

写真で見るより実際は何百倍も気持ちいい所です!

私の中でヴェネツィア一番のお勧めの場所になりました!
是非、自分の目で、肌で感じてみてくださいね!

絶対また行くー!(イタリアはこんなとこばっかです^_^;)

美味しいエキストラヴァージンオリーブオイルが高い理由(その2)

Oliveto トスカーナのオリーブ畑

Oliveto トスカーナのオリーブ畑

オリーブオイルが日本の消費者に届くまで

前回、イタリアのスーパーに並ぶエキストラヴァージンオリーブオイルの値段が
5~20ユーロとお話しました。(『美味しいエキストラヴァージンオリーブオイルが高い理由(その1)』をご覧ください)

日本でこのランクのこのサイズのオリーブオイルは2500~5000円ほど致します。

(※普通のスーパーではおいていない、オリーブオイル専門店や一部百貨店等で売っている生産者のわかるオイルです。)

2倍以上します!

でも、しょうがないんです。

本物のエクストラヴァージンオリーブオイルを高品質のまま日本の消費者にお届けしようとすると、イタリア国内で販売するときには必要ない、いろいろなコストがかかってきます。

それでは美味しいオリーブオイルはどのようにして私たちのもとに届くのでしょうか?

イタリアと日本の地形は南北に延びていて、とてもよく似ています。

国内であれば陸路でも遠くてだいたい1日くらいですよね。

でも日本まで運ぶのであれば1日、というわけにはいきません。

方法によっては数か月かかってしまいます。時は金なり。

まず、一番安いのは『船便コンテナ』です。

イタリア各地で搾油され、いったん貯蔵して落ち着かせたオイルはその後瓶詰めされて陸路で港に。

普通のコンテナではすでにこの時から激しい温度変化にさらされます。

オリーブオイルはオイルの中では熱に強いほうなのですが、
激しい温度差を繰り返したり、長期間高温にさらされると劣化します。

港では船に積み込む前にコンテナヤードで待機します。

その時の温度がこちら。

そして荷積され日本に向けて出港。

赤道付近を何日もかけて通るのでコンテナ内部は60℃以上まで上がってしまいます。

庫内の温度変化はこちら。

上がったり下がったり、コンテナ内は気温差がとても激しいのです。

1~2か月かけて海を渡り、日本に到着したオイルは今度は日本のコンテナヤードに保管されます。

そこからバイヤー→問屋→小売店・・・
そしてようやく私たち消費者の手元に届きます。

この間も保管状態によって劣化する可能性があります。

輸入する側にとってはこれが最安の流通経路ですが、オリーブオイルにとっては好ましくない輸送方法です。

で、もう少し気を遣うインポーターだと

『リファーコンテナ』で輸入します。

通常のコンテナに比べてコストがかかりますが、庫内の温度が管理されるため、温度による劣化の可能性を和らげることができます。

さらに出来る限り早く、そして安全に国内に輸入する方法として

『空輸』があります。

これがベスト。値段はリファーコンテナよりさらに高くつきますが、
インポーターにとっても消費者にとっても一番安心な方法です。

その他にも輸入代行会社に支払う通関手続書類代行料など、様々な経費が掛かります。

そして、オリーブオイルを空輸されるインポーターは日本での保存管理にも気を配ります。

生産者さんが愛と手間ひまをかけて育て、搾油し、
そしてインポーターが温度管理など注意をはらって輸入したオイルは確かにちょっとお高いですが、
大量生産にはない豊かな味わいと確かな品質があります。

皆さんがこれから出会うオリーブオイルが愛情いっぱい詰まった美味しいオリーブオイルでありますように・・・

美味しいエキストラヴァージンオリーブオイルが高い理由(その1)

イタリアのスーパーにて

Ci sono varie bottiglie di olio d’oliva sullo scaffali del supermercato in Italia

祝!ブログ開通♪

何か月もほったらかしだった自分のサイトにようやくブログを付けることが出来ました!

WordPressってもともとはブログ。
素直にインストール時についているテーマ-を使えばいいんだけど、
自作のテーマで最初にサイトを作っちゃったから、さあ大変!

一応、イタリアオリーブオイルソムリエのサイトのブログなんですが、
私はwebクリエイターでもあります。

このサイト見て、『うちのサイトも作って欲しいな!』とかいう方いらっしゃいましたら


mina@oliveoilcafe.com

までご連絡くださいませ~!

(まだお問合せフォーム作ってなかった。。。
早急に作んなきゃ、あ、ブログはコメントでもいいんだ、コメントください。)

そーんなわけで、スタートします!

写真はイタリアのスーパーマーケットにて。DOPの500mlボトルが普通に並んでいます・・・
(うらやましい・・・)

日本で見たことのあるボトルもありますね。

値段もピンキリです。5~20ユーロといったところでしょうか・・・安いですね!

もっと安いのもありました。

日本と比べて日常使いがハンパないイタリアです、もうドボドボかけます。

でもなんでこんなに値段が違うのでしょうか?

それはオリーブの実の栽培・収穫・搾油方法に違いがありました。

考えてみれば、どんなものでも大量生産は安い。

・栽培方法の違い

木と木の間隔をつめて出来るだけたくさんのオリーブの実が取れるようにすると・・・

枝全体に太陽が行き渡らないようなオリーブの木からとれる実から搾ったオイルは
やはり美味しくないです、果物ですもの。

木の間隔をあけ、オリーブの実に十分太陽が当たるように剪定すると・・・

手間はかかるし、気の本数も実の数も少なくなるけど、
美味しいオイルが搾れる実ができます。

干ばつに備え、木1本1本に水がいきわたるように管を配置している農場もあります。

・収穫方法の違いIMG_3650

まずネットに落とす方法。

地面にネットをはり、機械で木をゆする、
もしくは高枝切ばさみのように手元でコントロールできる熊手のようなものでパタパタとオリーブの実を落とし、ネットを集めて収穫していきます。

ネットをはるタイミングに注目。

大きな農場にありがちのようですが、手間を省くため、
一度に農場すべての木の下にネットをはると
風で落ちた実が腐敗したり、虫に食われたり。

それを一緒に搾油すると・・・

やはり、美味しいものはできません。

面倒だけど、収穫するその日に収穫する場所にだけネットをはって
健康でフレッシュな実を使うことが出来ますね。

ネットではなく、傘をさかさまにしたようなものを木の下に広げて収穫する方法もあります。

そして、集めたオリーブの実をカセッタというカゴに入れる作業も重要。

人手を使ってここで搾る前に悪い実を選別できれば美味しいオイルになれる可能性が!

でも、これも人件費がかかります。

それから一つ一つ手摘みする方法。
時間と手間がかかりますが傷や虫食いなどをチェックできます。

でもね、この辺が難しいんだけど、あまり手摘みにこだわると、
搾る前に時間がかかっちゃって
実が酸化してしまう可能性が!

果物って、木から離れた瞬間から酸化が一気に進むんです!

摘んでから搾るまでの時間が何よりも重要です!!!

収穫後カセッタに入り搾られるのを待っているオリーブたち。

カセッタが積み重ねられ、潰されたり、通気性が悪かったり・・・

そのまま長い時間おいておくと危険です!!!

最も重要と思われる「収穫してからどれくらいで搾られるか」

これがまた難しくて、

大きな農園だと自分のところで搾油所を持っていますが

収穫量が多いので、摘んだまま長い時間待たされるものと、先に搾られるものと・・・

同じ年に収穫した同じ農場のオイルでも
ボトルのロットナンバーによって味が違ったりするのはそのせいです。

また、小さな農場だと共同の搾油所を順番に使いますので
順番待ちで待たされることも。

そして、前に搾油したオリーブオイルが酸化しているモノだったら

そのままその機械を使えば・・・もうお分かりですね。

macina di pietra

macina di pietra

・搾油方法の違い

圧搾法・・・もっとも伝統的で基本的な方法がコレ。

石臼を使ってオリーブの実をすりつぶし、

ペースト状になったものを盤状のマットに挟んで
上から圧力をかけて実と果汁に分けます。

そしてその果汁が自然と水分と油分に分離(水は下に油は上に分かれますね)、

その上澄みがオリーブオイルとなります。

この手法はほとんどが手作業のため職人的な技術と経験が
美味しいオリーブオイルを作る鍵となります。

また地域の特色や搾油所ごとにそれぞれ違った伝統的な方法が受け継がれてきていますので、一概にこの通りではありません。

そして最近はさらに品質を高めるためにいろいろな工夫がされています。

遠心分離法・・・これは2台の遠心分離機を連動して作ります。

新しい機械になると果実を練って搾って分離させて
タンクに詰めるまでいっさい空気に触れさせず酸度が0.1以下というものもあるんです!

風で葉を飛ばし、オリーブの実はベルトコンベアーで運ばれながら洗浄され、
破砕機に入り実は潰されペーストになり、
攪拌機でさらにそのペーストを練って、
遠心分離機でペーストから果汁を取り出し、
果汁は遠心分離機でオイルと水分に分けられます。

すべてオートマティック。
これなら人件費がかからない上に密閉されたパイプの中で工程が行われるので
早くてしかも衛生的。
ただ設備投資にかなりの費用が掛かってしまいます。

機械式がすべていいかというとそう簡単ではないようです。

粉砕機の砕き方が甘く粗いので実にオイルが残ってしまうそうです。

より多くのオイルを絞り出すために熱を加えて練り込みますが、

この温度が高すぎるとオリーブオイルの風味を損なうので
加熱は28℃を超えないよう設定します(コールドプレス)。

また、ペーストに水を加えて練りこむことで
ペーストを柔らかくして遠心分離機が回転しにくくなるのを防ぐのですが、

その後の脱水作業で水分と一緒にオリーブの成分が溶け出してしまうのも難点の一つです。

そのため圧搾法で作ったオイルと比べ遠心分離法で作ったオリーブオイルは
まろやかで個性が弱くなる傾向があるようです。

ですが、せっかく設備投資していい機械を使っても、
収穫してから搾るまでに時間がかかれば美味しいオイルにはなりません。

オリーブに愛情をもって
このように丹精込めて作られたオリーブオイルの生産過程を知ると
とても数百円で手に入るものではない、
ということがお分かり頂けるかと思います。

ここまでは製造工程ですが、次は日本に届くまでのいろいろをお伝えします(^_-)-☆