美味しいエキストラヴァージンオリーブオイルが高い理由(その2)


Oliveto トスカーナのオリーブ畑

Oliveto トスカーナのオリーブ畑

オリーブオイルが日本の消費者に届くまで

前回、イタリアのスーパーに並ぶエキストラヴァージンオリーブオイルの値段が
5~20ユーロとお話しました。(『美味しいエキストラヴァージンオリーブオイルが高い理由(その1)』をご覧ください)

日本でこのランクのこのサイズのオリーブオイルは2500~5000円ほど致します。

(※普通のスーパーではおいていない、オリーブオイル専門店や一部百貨店等で売っている生産者のわかるオイルです。)

2倍以上します!

でも、しょうがないんです。

本物のエクストラヴァージンオリーブオイルを高品質のまま日本の消費者にお届けしようとすると、イタリア国内で販売するときには必要ない、いろいろなコストがかかってきます。

それでは美味しいオリーブオイルはどのようにして私たちのもとに届くのでしょうか?

イタリアと日本の地形は南北に延びていて、とてもよく似ています。

国内であれば陸路でも遠くてだいたい1日くらいですよね。

でも日本まで運ぶのであれば1日、というわけにはいきません。

方法によっては数か月かかってしまいます。時は金なり。

まず、一番安いのは『船便コンテナ』です。

イタリア各地で搾油され、いったん貯蔵して落ち着かせたオイルはその後瓶詰めされて陸路で港に。

普通のコンテナではすでにこの時から激しい温度変化にさらされます。

オリーブオイルはオイルの中では熱に強いほうなのですが、
激しい温度差を繰り返したり、長期間高温にさらされると劣化します。

港では船に積み込む前にコンテナヤードで待機します。

その時の温度がこちら。

そして荷積され日本に向けて出港。

赤道付近を何日もかけて通るのでコンテナ内部は60℃以上まで上がってしまいます。

庫内の温度変化はこちら。

上がったり下がったり、コンテナ内は気温差がとても激しいのです。

1~2か月かけて海を渡り、日本に到着したオイルは今度は日本のコンテナヤードに保管されます。

そこからバイヤー→問屋→小売店・・・
そしてようやく私たち消費者の手元に届きます。

この間も保管状態によって劣化する可能性があります。

輸入する側にとってはこれが最安の流通経路ですが、オリーブオイルにとっては好ましくない輸送方法です。

で、もう少し気を遣うインポーターだと

『リファーコンテナ』で輸入します。

通常のコンテナに比べてコストがかかりますが、庫内の温度が管理されるため、温度による劣化の可能性を和らげることができます。

さらに出来る限り早く、そして安全に国内に輸入する方法として

『空輸』があります。

これがベスト。値段はリファーコンテナよりさらに高くつきますが、
インポーターにとっても消費者にとっても一番安心な方法です。

その他にも輸入代行会社に支払う通関手続書類代行料など、様々な経費が掛かります。

そして、オリーブオイルを空輸されるインポーターは日本での保存管理にも気を配ります。

生産者さんが愛と手間ひまをかけて育て、搾油し、
そしてインポーターが温度管理など注意をはらって輸入したオイルは確かにちょっとお高いですが、
大量生産にはない豊かな味わいと確かな品質があります。

皆さんがこれから出会うオリーブオイルが愛情いっぱい詰まった美味しいオリーブオイルでありますように・・・


Comment

  1. 使用人3号 より:

    はじめまして。高校生の時にオリーブオイルに出会って依頼20年以上経ちますが、質の高いオリーブオイルが何故高いのか、何となく分かっていたつもりでいましたが、今ようやく分かりました。
    そう思いながら、某業務用スーパーで1000円台で買った2リットルのオリーブオイルを使っていますが。。ですが先日シチリア産のビアンコリラ種のオリーブオイルを買いましたが、やはり違いました。。

    • Mina より:

      使用人3号さま、はじめまして!お読みいただき、ありがとうございます。
      シチリア産のビアンコリラ、新鮮なものは本当においしいですよね!
      たとえお安いオリーブオイルでも、サラダ油などを使うよりよっぽど体にいいです!(私もセミナーで比較用に必ず1本は市販のスーパーのオリーブオイルを購入します。セミナー後、残りを毎回捨てるわけにもいかないので臭いがひどくなければ加熱用として使用してしまいます^_^;)
      が、生食用は是非奮発して(笑)新鮮で美味しいものを選んでお楽しみください♪

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